電車で骨伝導イヤホンを使っていたら、隣の人にちらっと見られた。耳をふさがないから音漏れしないと思っていた人ほど、ここで焦りますよね。骨伝導イヤホンの音漏れは、音量と付け方を少し変えるだけでかなり小さくなります。原因と確かめ方、場所ごとの音漏れ対策を順番に紹介します。
骨伝導イヤホンが音漏れするのはなぜ?
骨伝導イヤホンは、頬の骨を揺らすと同時に、まわりの空気も少し揺らしてしまうので音漏れします。耳の穴に入れないぶん、カナル型のようにシリコンでふさぐ部分がありません。
振動の一部が空気を揺らして音になる
骨伝導イヤホンは、こめかみの前あたりに当てた部分が細かく振動して、骨から耳の奥に音を届けます。このとき振動する部分は外にむき出しです。その表面がまわりの空気も揺らすので、近くにいる人にはシャカシャカした音として聞こえます。
音量を上げるほど振動が強くなって漏れる
音量を上げると、振動もそのぶん強くなります。振動が強くなれば、空気に伝わる音も大きくなります。骨伝導イヤホンの音漏れは、ほとんどがこの「音量の上げすぎ」で起きています。
骨伝導イヤホンの音漏れは隣の席に少し聞こえる程度
ふつうの音量なら、静かな場所で隣に座った人に少し聞こえるくらいです。骨伝導イヤホンだけが特別に大きく漏れるわけではありません。
耳かけ型のイヤホンと同じくらい漏れる
骨伝導イヤホンと、耳にのせる耳かけ型のイヤホン、耳の穴に入れるインナーイヤー型を同じ音量で比べると、音漏れの差は小さいです。いちばん漏れにくいのはインナーイヤー型で、骨伝導イヤホンと耳かけ型は同じくらいです。
「骨伝導だから特に漏れる」と心配しすぎなくて大丈夫です。ただ、耳の穴をふさぐカナル型と比べると、どうしても漏れやすくなります。
音量を上げると1m離れても聞こえることがある
音量を大きくしていると、1mほど離れた人にも鳴っているのが分かることがあります。図書館やオフィスのように静かな場所だと、小さな音でも気づかれやすくなります。
骨伝導イヤホンの音漏れは手のひらに当てて確かめる
いちばん確実なのは、外したイヤホンを手のひらに当てて、耳から少しずつ離して聞くやり方です。付けたままだと自分の音しか聞こえないので、音漏れには気づけません。
手のひらに当てて聞く確かめ方
- いつも使っている音量のまま、音楽を流します
- イヤホンを外して、振動する部分を手のひらにすき間なく当てます
- その手を耳の横に持ってきて、聞こえ方を覚えます
- そこから30cm、50cm、1mと離して、音が聞こえなくなる距離を探します
隣の席はだいたい50cmくらいです。50cm離して音が聞こえるなら、電車では音量を下げたほうがいいです。
家族に1m離れて聞いてもらう
一緒に住んでいる人がいるなら、イヤホンを付けたまま、1mくらい離れた場所で聞いてもらうのが早いです。「何の曲か分かる」と言われたら、その音量は外では大きすぎます。
曲と曲の間の無音で確かめる
外にいるときは、曲が終わって次の曲が始まる前の無音のときに、耳を澄ませてみてください。まわりの音と自分の音の差が分かるので、音量が大きすぎないかを確かめやすいです。
骨伝導イヤホンの音漏れ対策は音量と付ける位置から
まずは音量を下げて、次に付ける位置を直すのがいちばん効きます。この2つでかなりの音漏れが減るので、イコライザーや耳栓はそのあとで十分です。
対策① 音量は3〜4割から試す
電車やバスでは、スマホの音量を3〜4割くらいから始めてみてください。そこから聞き取れるところまで1目盛りずつ上げます。いきなり大きな音量から下げていくより、小さい音から上げていくほうが、ちょうどいい音量で止めやすいです。
対策② 振動する部分を頬骨にしっかり当てる
振動する部分が浮いていると、音が聞こえにくくなります。聞こえにくいので音量を上げてしまい、そのぶん漏れが増えます。振動する部分を、耳の穴の少し前にある平らな骨の上にしっかり当ててください。
メガネやマスクのひもとぶつかっていると、位置がずれやすくなります。左右で当たる強さが同じかどうかも、鏡で見て確かめておくと安心です。
対策③ イコライザーで低音を少し下げる
低音は振動が大きいので、漏れが目立ちやすい音です。スマホやイヤホンのアプリにイコライザーがあれば、低音を少し下げてみてください。ドラムやベースの強い曲を聞くときは、ほかの曲より1目盛り音量を下げるのもおすすめです。
対策④ 曲ごとの音量差をそろえる設定をオンにする
音楽アプリには、曲ごとの音の大きさをそろえる設定があります。Apple Musicなら「音量を自動調整」、Spotifyなら「音量の正規化」です。これをオンにすると、急に大きな音の曲が流れて漏れることが減ります。
対策⑤ うるさい場所では耳栓を一緒に使う
骨伝導イヤホンは、まわりがうるさいと聞き取りにくくなります。電車の中で聞こえにくいときは、耳栓を付けると音量を上げなくてもはっきり聞こえます。骨伝導イヤホンの中には、はじめから耳栓が付いている機種もあります。
骨伝導イヤホンは電車やオフィスで使っても大丈夫?
電車やカフェなら音量を下げれば使えますが、図書館や静かなオフィスでは別のイヤホンに替えるのがおすすめです。まわりの音が小さい場所ほど、少しの音漏れでも目立ちます。
| 場所 | 音漏れの目立ちやすさ | 音量の目安 | おすすめの使い方 |
|---|---|---|---|
| ランニングや散歩 | 目立ちにくい | 4〜5割 | 車の音が聞こえる大きさで |
| 電車やバス | やや目立つ | 3〜4割 | 耳栓と一緒に使う |
| カフェ | やや目立つ | 3割前後 | 隣の席との間をあける |
| オフィスや図書館 | とても目立つ | 2割以下 | カナル型に替える |
音量の目安は、スマホの音量の目盛りに対する割合です。イヤホンの機種や曲によって聞こえ方は変わるので、上の確かめ方と合わせて使ってください。
静かな場所ではカナル型やノイズキャンセリングに替える
オフィスで1日中使うなら、耳の穴をふさぐカナル型のほうが音漏れの心配はずっと少ないです。ノイズキャンセリングが付いたイヤホンなら、小さい音量でもはっきり聞こえます。骨伝導イヤホンは外を歩くとき用、カナル型は室内用と分けて持っておくと、場所ごとに迷いません。
ノイズキャンセリングでも音漏れに気づきにくいことがある
ノイズキャンセリングをオンにすると、まわりの音が聞こえにくくなります。そのぶん自分の音漏れにも気づきにくくなるので、カナル型でも音量の上げすぎには気をつけてください。
骨伝導イヤホンは耳が痛くなくても音量に気をつける
骨伝導イヤホンは大きな音でも耳が痛くなりにくいので、知らないうちに音量を上げすぎないようにしてください。音漏れだけでなく、耳への負担にもつながります。
耳が痛くないから大丈夫とは限らない
カナル型だと大きな音は耳が痛くなるので、自然と音量を下げます。骨伝導イヤホンはそれが起きにくいので、気づくと音量が大きくなっていることがあります。音量の上限をスマホの設定で決めておくと、上げすぎを防げます。
iPhoneなら「サウンドと触覚」の中の「ヘッドフォンの安全性」で、大きすぎる音を自動で下げる設定ができます。Androidも機種によって、音量の上限を決める設定があります。
1時間ごとに少し休む
長く使うときは、1時間に1回くらいイヤホンを外して耳を休ませてください。耳鳴りや聞こえにくさが何日も続くときは、早めに耳鼻科で相談しましょう。
骨伝導イヤホンの音漏れ対策で最初にやること
骨伝導イヤホンの音漏れは、音量を3〜4割に下げて、振動する部分を頬骨にしっかり当てるだけでかなり小さくなります。まずは、いつもの音量のまま手のひらに当てて、50cm離しても聞こえるかを確かめてみてください。
- 音漏れの原因は、振動がまわりの空気を揺らすこと
- ふつうの音量なら、耳かけ型のイヤホンと同じくらいの漏れ
- 確かめるときは、手のひらに当てて耳から離して聞く
- 対策は音量と付ける位置から。低音を下げる設定や耳栓はそのあと
- 図書館や静かなオフィスでは、カナル型に替える
スマホとPC周りのガジェットを10年以上追いかけているレビュアー。充電器やイヤホン、デスク周りの小物は自分で買って試してから書きます。「安くても使い勝手が悪いものは勧めない」が決まり。





