使わなくなったモバイルバッテリーを、コンビニのごみ箱に入れていいのか迷っている人は多いです。答えから言うと、コンビニのごみ箱には捨てられません。モバイルバッテリーの中のリチウムイオン電池は、つぶれると火が出るからです。このページでは、コンビニの代わりに持って行ける場所と、捨てる前にやっておく準備を順番に紹介します。
モバイルバッテリーはコンビニで捨てられる?
コンビニのごみ箱にモバイルバッテリーを捨てるのはNGです。店内のごみ箱は、店で買った飲み物の容器や包み紙を捨てるためのものです。電池を入れる場所ではありません。
ごみ箱の中身は、そのまま一般のごみとして運ばれます。収集車の中でモバイルバッテリーがつぶれると、発火して火事になるおそれがあります。
一部のコンビニで、市と一緒にモバイルバッテリーの回収ボックスを置く実証実験をしていたことはあります。神戸市のローソン2店舗などがその例です。ただ、これは期間を決めた試験で、神戸市の実験はすでに終わっています。近所のコンビニに専用の回収ボックスが無ければ、コンビニでは捨てられないと考えてください。
モバイルバッテリーを家庭ごみに出せない理由
多くの自治体で、モバイルバッテリーは燃えるごみにも燃えないごみにも出せません。理由は、収集車や処理施設での火事です。
モバイルバッテリーに入っているリチウムイオン電池は、強い力でつぶされたり、端子どうしがつながったりすると、急に熱くなって火が出ます。収集車はごみを押しつぶしながら積むので、ほかのごみに混ざっていると火が出やすくなります。
東京消防庁の発表では、リチウムイオン電池が原因のごみ収集車の火災が、1年に15件ほど起きています。ほかのごみに混ぜて出すと、自分の家の前で火事が起きることもあるので気をつけてください。
なお、自治体によっては「有害ごみ」「危険ごみ」の日に出せるところもあります。月に1回だけ集める市もあります。出せるかどうかは、住んでいる自治体のごみの出し方のページで「モバイルバッテリー」か「充電式電池」と検索すると分かります。
コンビニの代わりにモバイルバッテリーを捨てられる場所
いちばん探しやすいのは、家電量販店やホームセンターにある充電式電池の回収ボックスです。ほかにも携帯ショップ、自治体、メーカーに引き取ってもらう方法があります。
| 持ち込み先 | お金 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 家電量販店やホームセンターの回収ボックス | 無料 | 回収できるメーカーが決まっている |
| 携帯ショップ | 無料 | 店によって受け付けない |
| 自治体の回収 | 無料が多い | 出し方が市区町村ごとに違う |
| メーカーの回収 | 送料がかかることがある | 郵送か店舗持ち込みかがメーカーで違う |
家電量販店やホームセンターの回収ボックスは?
家電量販店やホームセンター、自転車店などには、黄色い「充電式電池リサイクルBOX」が置いてある店があります。JBRCという団体が回収している箱で、モバイルバッテリーも入れられます。
ただし、入れられるのはJBRCの会員メーカーの製品だけです。メーカーが分からない製品や、会員でないメーカーの製品は受け付けてもらえません。
回収ボックスは、レジの近くではなく、サービスカウンターや階段の踊り場に置かれていることもあります。見つからないときは、店員さんに「充電式電池の回収はありますか」と聞くと早いです。
携帯ショップは?
携帯電話の会社のショップでも、モバイルバッテリーを引き取ってくれる店があります。ただ、そのショップで買った物だけ、回収ボックスがある店だけ、という条件が付くこともあります。行く前に電話で聞いておくと、無駄足になりません。
自治体の回収は?
市役所や図書館、公民館に電池の回収箱を置いている自治体もあります。有害ごみの日に、ほかのごみと袋を分けて出す形の自治体もあります。持ち込み先や出し方は自治体ごとに違うので、住んでいるところのページで確かめてください。
メーカーの回収は?
モバイルバッテリーのメーカーが、自分で回収している場合もあります。Ankerのように郵送で受け付けるメーカーもありますが、送料は自分で払う形が多いです。お店が近くに無い人は、メーカーのサイトの「回収」「リサイクル」のページを見てみてください。
モバイルバッテリーを捨てる前にやる3つの準備
持って行く前に「使い切る」「端子にテープを貼る」「メーカーとマークを見る」の3つをやっておきます。どれも5分あれば終わります。
- スマホなどにつないで、モバイルバッテリーの残量をできるだけ0にする
- USBの差し込み口にビニールテープを貼って、金属の部分をふさぐ
- 本体に書かれたメーカー名と、3本の矢印のマークと「Li-ion」の文字があるかを見る
テープを貼るのは、ほかの電池や金属と触れて電気が流れるのを防ぐためです。セロハンテープより、電気を通さないビニールテープのほうが向いています。
メーカー名が分かれば、JBRCの会員かどうかをサイトの会員一覧で調べられます。会員なら、さきほどの回収ボックスに入れられます。マークが消えていても、メーカーと電池の種類が分かれば回収してもらえることが多いです。
膨らんだモバイルバッテリーの捨て方は?
膨らんだり割れたりしたモバイルバッテリーは、回収ボックスに入れてはいけません。JBRCの回収でも、膨張や破損、水に濡れた電池は受け付けていません。
膨らんでいるのは、中でガスが出ているサインです。押したり、穴をあけたりすると火が出ることがあります。手で押して平らに戻そうとするのは絶対にやめてください。
膨らんだモバイルバッテリーは、次の順番で相談先を探すのがおすすめです。
- 住んでいる自治体の清掃事務所やごみの相談窓口に電話する
- メーカーのサポート窓口に、型番を伝えて引き取れるか聞く
- どちらも難しいときは、自治体に不用品回収の業者を教えてもらう
すぐ捨てに行けないときのモバイルバッテリーの保管
回収ボックスのある店まで行く時間がなく、しばらく家に置いておく人も多いはずです。捨てるまでの間は、端子にテープを貼って、涼しい場所に1個ずつ分けて置いておきます。
- 夏の車の中や窓ぎわなど、熱くなる場所に置かない
- 鍵や小銭、ほかの電池と同じ袋や箱に入れない
- 何個もまとめて置くときは、1個ずつ端子にテープを貼る
- 引き出しの奥にしまいこまず、出かけるときに持てる場所に置く
いちばん簡単なのは、次に家電量販店やホームセンターへ行くときのカバンに入れておくことです。買い物のついでに回収ボックスへ入れれば、わざわざ出かける必要がありません。
使わなくなったモバイルバッテリーが家に何個も残っている人は、テープを貼ってひとまとめにし、次の買い物で全部持って行ってしまいましょう。
モバイルバッテリーの捨て方で迷ったら自治体のページを見る
モバイルバッテリーの捨て方は、住んでいる市区町村で違います。迷ったときは、まず自治体のごみの出し方のページで「モバイルバッテリー」を探すのが確実です。
流れをもう一度並べると、次のとおりです。
- コンビニのごみ箱や家庭ごみには出さない
- 残量を使い切って、端子にビニールテープを貼る
- 家電量販店やホームセンターの回収ボックス、携帯ショップ、自治体のどれかに持って行く
- 膨らんでいるものは回収ボックスに入れず、自治体かメーカーに相談する
この4つを守れば、モバイルバッテリーを安全に手放せます。次に出かけるときに、テープを貼ったモバイルバッテリーをカバンに入れておくところから始めてみてください。
スマホとPC周りのガジェットを10年以上追いかけているレビュアー。充電器やイヤホン、デスク周りの小物は自分で買って試してから書きます。「安くても使い勝手が悪いものは勧めない」が決まり。





