スマホで話す動画を撮ると、内蔵マイクでは声が遠くて部屋の反響ばかり入ります。かといって、スマホに受信機を挿すのは邪魔に感じる人も多いはずです。DJI Mic Miniの送信機は、受信機なしでもBluetoothでスマホに直接つながる重さ約10gのピンマイクです。iPhoneとAndroidで使ってみて、良かったところと気になったところを分けて書きます。
DJI Mic Miniの送信機はどんなピンマイク?
DJI Mic Miniの送信機は、襟元に付けて声を飛ばす約10gのワイヤレスピンマイクです。受信機とセットで使うこともできますが、送信機1台だけでもBluetoothでスマホにつながります。
主な仕様はこちらです。
- 重さは約10g(クリップとマグネットを除く)
- スマホとはBluetoothで直接つながる。受信機を使うとUSB-C端子や3.5mm端子でもつなげる
- ノイズキャンセリングは2段階(静かな室内向けのベーシックと騒がしい場所向けのストロング)
- 大きな声が入ったときに音量を自動で下げるリミッター付き
- マイクは全方向の音を拾う無指向性
- 付け方はクリップとマグネットの2通り。風防が付属する
- 受信機1台に送信機を2台までつなげる
- 音が入らない状態が続くと自動でスリープに入る
単品の送信機は1台だけの商品です。2人で話す動画を撮るなら、送信機をもう1台買うか、送信機2台と受信機、充電ケースがそろったセットを選ぶことになります。
DJI Mic Miniを使って良かったところ
いちばん良かったのは、軽くて付けていることを忘れるところと、受信機なしでスマホの動画に声を入れられるところです。
10gのピンマイクは薄いTシャツでも襟が下がらない
送信機は約10gです。薄手のTシャツの首元にクリップで留めても、生地が引っ張られて襟が下がることはありませんでした。
クリップをはさみにくいニットやワンピースのときは、服の裏側にマグネットを当てて留めています。服に穴を開けずに付けられるので、位置を決め直すのも楽です。
1時間ほど付けたまま歩きながら話しても、肩や首に重さを感じることはありませんでした。
スマホの内蔵マイクより声がはっきり録れる
スマホから2mほど離れて話すと、内蔵マイクでは部屋の反響が混ざって声がこもります。DJI Mic Miniを襟に付けると、口元の声がそのまま入って、聞き返さなくても言葉が分かる音になりました。
部屋のエアコンの音もほとんど入りません。編集で声の音量を上げる手間がなくなったのは大きかったです。
ノイズキャンセリングで車の音が小さくなる
家の前の道路沿いで、ノイズキャンセリングをベーシックとストロングで試しました。ストロングにすると、車が通るときの「ゴー」という音がかなり小さくなり、声のほうがはっきり残ります。
ただ、ストロングは声が少し細くなる感じがあります。私は室内ではベーシックのまま、交通量の多い場所だけストロングに切り替えています。
音が入らないと勝手にスリープするので電池が減りにくい
撮影の合間に電源を切り忘れても、音が入らない状態が続くと送信機がスリープに入ります。電源の入れっぱなしで電池が空になっていた、ということが今のところ一度もありません。
受信機と組み合わせてノイズキャンセリングをオフにしたときの駆動時間は約11.5時間です。1日の撮影で途中で電池が切れたことはありません。
DJI Mic Miniで気になったところ
気になったのは、Bluetoothでスマホに直結すると声の音量が小さめになることと、スマホ側で音量を上げられないことです。
Bluetooth直結だと録音の音量が小さい
送信機をスマホにBluetoothで直接つなぐと、受信機を使うときより録音の音量が小さくなります。口元から20cmほどの距離で話す分には問題ありませんが、少し声を落とすと聞き取りにくくなりました。
ゲインを上げる設定はスマホ側にはありません。ゲインは受信機のダイヤルで5段階から選ぶ仕組みなので、音量を細かく変えたいなら受信機が必要になります。
DJI Mic Miniの送信機だけでは本体に録音できない
DJI Mic Miniの送信機には録音用のメモリーが入っていません。電波が途切れると、その間の声は残りません。
撮り直しのきかないインタビューや発表会で使うなら、本体に録音できる上位モデルのほうが安心です。普段の動画や練習の録音なら、私は困ったことはありません。
スマホの撮影アプリによっては外部マイクを選ぶ設定が必要
Bluetoothでつないでも、撮影アプリが内蔵マイクのままだと声は入りません。iPhoneの標準カメラアプリでうまく入らず、外部マイクを選べる撮影アプリに切り替えたこともあります。
最初につないだときは、本番の前に10秒ほど試し録りをして、声が入っているか確かめておくのがおすすめです。
DJI Mic Miniをスマホで使うとき迷うところは?
迷いやすいのは「どうつなぐか」と「どこに付けるか」の2つです。
DJI Mic Miniをスマホに直接つなぐやり方
Bluetoothで直接つなぐときは、次の順番で進めます。
- 送信機の電源を入れる
- 送信機のボタンでBluetoothのペアリング状態にする
- スマホのBluetooth設定を開き、表示されたDJI Mic Miniを選ぶ
- 撮影アプリやボイスレコーダーのアプリを開き、入力が外部マイクになっているか確かめる
- 10秒ほど試し録りして、声が入っているか聞き直す
ボタンの押し方は説明書で確かめてください。一度ペアリングすれば、次からは電源を入れるだけでつながります。
ピンマイクは口から20cmほど下に付ける
シャツの第2ボタンあたり、口から20cmほど下に付けると声の大きさがちょうどよくなりました。Bluetooth直結で音量が小さいと感じるときは、少しだけ口に近づけると聞き取りやすくなります。
近づけすぎると息の「フッ」という音が入ります。屋外では付属の風防を付けておくと、風の音も入りにくくなります。
DJI Mic Miniが向いている人と向いていない人
1人で話すスマホ動画を、荷物を増やさずに撮りたい人に向いているピンマイクです。
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| 1人で話す動画をスマホで撮る | 2人で話す動画を送信機1台で撮りたい |
| スマホに受信機を挿したくない | 広い会場の発表をスマホ直結で録りたい |
| 薄い服にも軽いマイクを付けたい | 電波が途切れたときの録音を本体に残したい |
向いていない人のほうに当てはまるなら、受信機付きのセットを選ぶと音量の悩みはなくなります。2人で話す動画が多い人も、最初から送信機2台のセットのほうが充電をまとめられて楽です。
DJI Mic Miniは受信機なしで手軽に声を録りたい人向け
DJI Mic Miniの送信機は、スマホに何も挿さずに声をはっきり録りたい人に合ったピンマイクです。10gの軽さと、Bluetoothで直接つながる手軽さは、使っていていちばん助かったところでした。
一方で、スマホに直結したときの音量の小ささは使う前に知っておきたい点です。口元に近づけて付ける、試し録りをする、この2つをやっておけばスマホ動画の声はぐっと聞き取りやすくなります。
スマホとPC周りのガジェットを10年以上追いかけているレビュアー。充電器やイヤホン、デスク周りの小物は自分で買って試してから書きます。「安くても使い勝手が悪いものは勧めない」が決まり。
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